帰省時に親の変化に気づくチェックリスト
久しぶりに会うからこそ、見えることがある
毎日一緒にいると気づかない変化も、久しぶりに会うとはっきり見えます。年に数回の帰省は、親の状態を確認できる貴重な機会です。ここでは、責めるような聞き方にならずに確認できるポイントをまとめました。
家の中を見る
本人に質問しなくても分かることが多いのが、家の様子です。前回の帰省時と比べてどうかという視点で見てください。
- 冷蔵庫の中に、期限切れや同じ物の買い置きが大量にないか
- キッチンが以前より散らかっていないか、焦げた鍋が増えていないか
- 洗濯物やゴミがたまっていないか、ゴミの分別ができているか
- 床に物が置かれていて、つまずきそうな場所がないか
- 電球が切れたまま放置されていないか
- 郵便物や請求書が未開封で積まれていないか
- 同じ物(洗剤、ティッシュなど)が不自然に大量に買われていないか
同じ物の大量買いは、買ったこと自体を忘れているサインの場合があります。ただし単なるまとめ買いのこともあるので、決めつけずに「これ好きなの?」と聞いてみてください。
体の様子を見る
- 体重が明らかに減っていないか(食事量の低下や病気のサイン)
- 歩き方が変わっていないか、手すりや壁に頼るようになっていないか
- あざや傷がないか(転倒を隠していることがあります)
- 身だしなみへの関心が落ちていないか
- 聞き返しが増えていないか(難聴は認知機能にも影響するとされています)
- 薬の飲み忘れがないか、残薬が不自然に多くないか
薬は分かりやすい指標です。お薬カレンダーや残った包装を見れば、きちんと飲めているかがすぐ分かります。
お金まわりを見る
デリケートな話題ですが、判断力の低下は金銭管理に最初に表れることがあります。また、高齢者を狙った詐欺の被害は珍しくありません。
- 見覚えのない購入品や契約書、健康食品などが増えていないか
- 公共料金の支払い忘れ、督促状がないか
- 通帳や印鑑、保険証券の場所を本人が把握しているか
- 知らない業者からの電話や訪問が増えていないか
「お金の管理をこちらでやろうか」と切り出すと反発されがちです。「万一のときに困るから、どこに何があるか教えておいて」という聞き方の方が受け入れられやすくなります。
会話の中で見る
テストのように質問すると、身構えられてしまいます。普通の会話の流れで確認するのがコツです。
- 同じ話を短時間に何度も繰り返していないか
- 最近の出来事(数日前の食事、テレビの話題)を思い出せるか
- 日付や曜日の感覚が合っているか
- 近所付き合いや外出の機会が減っていないか
- 趣味や習慣をやめていないか
- 怒りっぽくなった、逆に何事にも関心を示さなくなっていないか
外出や人付き合いが減っているのは、見過ごされやすい変化です。閉じこもりは体力と認知機能の両方に影響するため、もの忘れより先に注目したいサインです。
帰る前にやっておきたいこと
- 緊急連絡先を目に見える場所に貼る — 電話機の横が定番です
- かかりつけ医と持病、服薬中の薬を把握しておく — お薬手帳を撮影しておくと確実です
- 地域包括支援センターの場所を調べておく — 何かあったときの最初の相談先になります
- 近所や親戚に連絡先を渡しておく — 異変に最初に気づくのは近所の方です
- スマホやタブレットの設定を済ませる — 文字サイズ、音量、必要なアプリの導入は対面でないと難しい作業です
最後の項目は帰省時にしかできない作業です。日常的な連絡手段や見守りの仕組みを入れるなら、このタイミングで設定まで終わらせておくのが現実的です。
気になる点があったときは
チェックリストに当てはまる項目があっても、すぐに結論を出す必要はありません。まずは記録しておいて、次回の帰省時や電話の際に変化が進んでいないかを見てください。明らかに生活に支障が出ている場合は、かかりつけ医や地域包括支援センターに相談してください。認知症の兆候についてはこちらの記事で詳しく整理しています。
そして、次の帰省まで間が空くことが不安なら、日常的に様子が分かる仕組みを検討する価値があります。クイズファミリーは、親御さんが毎日のクイズを楽しむだけで、その記録がご家族に届くサービスです。「見守っている」と感じさせずに済むので、本人の抵抗も出にくくなります。
※ 本ページの内容は一般的な情報提供であり、診断・治療に代わるものではありません。気になる症状がある場合は、医療機関や地域の相談窓口にご相談ください。