「クイズが脳にいい」と言われる理由
高齢の親に脳トレを続けてもらうために
「クイズや脳トレは頭にいい」とよく言われます。ただ、具体的に何がどういいのか、どのくらいやればいいのかまで説明されることは多くありません。ここでは、あまり大げさにならないように、わかっていることと、家庭で実践するときの考え方を整理します。
頭を使う活動が注目されている理由
近年、認知症は「加齢によって一方的に進むもの」ではなく、生活習慣によってリスクをある程度下げられる部分があると考えられるようになりました。世界保健機関(WHO)が2019年に公表した認知機能低下・認知症のリスク低減に関するガイドラインでも、運動や禁煙、食事・栄養、社会参加などと並んで、認知トレーニングが項目として取り上げられています。
ここで大切なのは、「これをやれば認知症にならない」という話ではないということです。あくまで、生活全体の中で頭と体と人付き合いをバランスよく使い続けることが望ましい、という考え方が基本になります。クイズはそのうちの「頭を使う」部分を、手軽に担えるものだと考えるとちょうどよい距離感です。
クイズが向いているのは「続けやすい」から
頭を使う活動には、読書、計算ドリル、楽器、囲碁将棋、日記などいろいろあります。その中でクイズの強みは、難しさではなくハードルの低さにあります。
- 1問から始められる — まとまった時間や準備がいりません
- 失敗しても痛くない — 間違えても「へえ、そうなんだ」で終われます
- 答えが会話になる — 「これ知ってた?」と誰かに話したくなります
- 受け身にならない — テレビと違い、自分で考えて選ぶ動作が入ります
どんなに理屈のうえで良い活動でも、続かなければ意味がありません。逆に言えば、続けられるかどうかが、内容の高度さより大事だということです。難しい問題を用意して「もう無理」と言われてしまうより、少しやさしいくらいの問題を毎日続けてもらう方が現実的です。
続けてもらうための、3つのコツ
1. 難しさは「8割わかる」くらいに
全問正解では退屈ですが、半分も解けないと自信を失ってやめてしまいます。10問中8問くらい解ける難易度が、ちょうど気持ちよく続けられる目安です。正解できたという小さな満足が、次の日につながります。
2. 時間を決めてしまう
「朝ごはんのあと」「お茶を入れたとき」など、すでにある習慣にくっつけると定着しやすくなります。新しい習慣を単独で始めるより、既存の行動の後ろに付け足す方がはるかに楽です。
3. 誰かが見ていると続く
これが意外と大きい要素です。一人で黙々とやるドリルは飽きますが、「昨日の問題どうだった?」と聞いてくれる人がいると、続ける理由が生まれます。家族が結果を知っている状態をつくれると、それだけで習慣の強さが変わります。
家族にとっての、もうひとつの意味
毎日クイズに取り組んでもらうことには、本人の脳の健康とは別に、もうひとつ効果があります。「今日も普段どおりだ」ということが、離れていてもわかるということです。
毎日電話をかけるのは、かける方もかけられる方も負担になります。その点、本人が楽しんでいる活動の記録がそのまま様子の確認になるなら、誰も気を遣わずに済みます。「見守られている」と感じさせないことは、実はとても大事なポイントです。
クイズファミリーは、この考え方からつくられたサービスです。親御さんはクイズを楽しむだけ。答えるとご家族にメールが届き、管理画面に記録が残ります。実際の問題は登録なしでお試しいただけますので、難易度の感覚をつかんでみてください。
まとめ
- 頭を使う活動は、運動や社会参加とあわせて生活に取り入れることが大切とされています
- クイズはハードルが低く、続けやすさの点で家庭向きです
- 難易度は「8割わかる」くらい、既存の習慣にくっつけるのがコツです
- 家族が結果を知っている状態をつくれると、習慣として定着しやすくなります
※ 本ページの内容は一般的な情報提供であり、診断・治療に代わるものではありません。気になる症状がある場合は、かかりつけ医や地域の相談窓口にご相談ください。